植村直己冒険館

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チャレンジャー紹介

植村直己冒険館には、多くの旅人や様々なチャレンジをしている人々が訪れます。冒険館で植村さんに触れることで、今一度自分自身を奮い立たせ、植村さんに背中を押されるように、ここ冒険館から次なる目標に向かって再スタートをきります。みなさんがゆっくりと羽を休められるようなオアシス的な場所を目指します。

夢津軽”自転車による日本一周”の旅

お名前:東 正昭 さん
ご来館日:2010年08月25日

来館日 : 平成23年8月25日(木)

名 前 : 東 正昭 (61歳)

住 所 : 静岡県

 

 

日焼けしたいぶし銀の旅人が冒険館の扉をたたいた。

定年を迎え、日本一周の旅に出ることを決意した東さんである。もともと山が好きで、高校時代には山岳部に入部し本格的に山登りを始め、飯豊山・朝日連峰などに登ってきた。就職を機に富士山を間近に臨む静岡県に移り住む。25歳のときに岩場から落ちる事故にあったが、30代前半まで山登りを続けた。しかし、家庭をもち仕事が忙しくなるにつれ山からは遠ざかっていった。

仕事が落ち着いてきてやはり自然とかかわりたくなり、2年前から自転車を始めた。

今回の日本一周の旅では沼津を出発し6月末に北海道に入り、38日かけて一周。本州に渡り日本海沿いに南下しその途中で植村直己冒険館に立ち寄った。30年ほど前に生前の植村さんに会ったことがある東さん。同じ山を愛する人間として憧れ、植村さんの著書「青春を山に賭けて」を読み、その人間性に惹かれていったという。冒険館は植村さんの人柄を思い出させてくれた。

旅では日常では出会えない人に会うことができる。人の優しさにたくさん触れられる。特に北海道は旅人に優しい土地柄で、キャンプ場も多く、滞在しやすい。そんな中でカヌーで日本一周に挑戦中の方や、70歳で300名山に挑戦する人生の大先輩に出会うことができた。旅先でブログの更新も日課になっている。そんな東さんの頭を悩ませているのは端末の電源確保が難しいこと。日本での旅人文化がまだまだ発展途上であることを感じる。今後の充実を願うとともに今はマクドナルド等の電源で、ビジネスマンと共存しながらブログの更新や情報検索を行っている。

今後の目標は「社会貢献」。若いころは自分の思いが先行してしまいがちになる。自分も「好きな山でなら死んでもいい」と思っていた。でも今は、自分が走っている道路も、利用している道の駅も全て税金でできており、社会から離れたところに夢なないことを実感する。それを忘れてはいけないし、今の若者にも伝えていきたい。今の自分にできる社会貢献は“沼津市非公認観光大使”旅先で沼津市の観光パンフレットを配っている。東さんお勧めの「沼津市の一押し」は海から見る富士山の眺めである。

今も、もくもくとペダルをこぎ進む東さん。11月には日本一周を達成する予定である。

夢津軽”自転車による日本一周”の旅

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