来館日 : 平成27年5月8日(金)
名 前 : 前田 将克 (20歳)
住 所 : 兵庫県
前田将克さん(兵庫県:20歳)は、子どもの頃から、とにかく走ることが大好きで、少しずつ遠くへ遠くへと距離を延ばすことに楽しみを見出しました。そして、競技だけではなく走ること自体をを楽しみたいと日本一周を決心。お父さんにそのことを告げたところ、お父さんは、たった一言“バカもん!”。その一言をGOサインだと勝手な解釈をした前田さんは、昨年の4/16に自宅をスタート。はじめは、今のようなバギースタイルではなく、リュックを背負って出発。和歌山を走っているときに、足を故障し、休養を余儀なくされます。泣く泣く自宅に帰り、旅をされている人たちのブログを見たり意見交換するうちに、荷物を積んで走れるバギーがあることを知りました。バギーを使うことをアドバイスしてくださったのが、以前冒険館にも立ち寄っていただき、今は世界中を走られている高繁勝彦さんでした。
“これなら荷物も食料も積んで走れる!”と、早速、バギーを購入、1ヵ月の休養の後、再出発しました。
太平洋側から北海道に入り、海沿いをグルッと周って、日本海側から新潟へ。雪のシーズンに入ったため、新潟のスキー場でアルバイトをしながら越冬、再び4月に出発しました。また、成人式を迎えた前田さんは、兵庫に戻り、成人式に参加。今、日本一周の途中という前田さんに友達はみんなビックリされましたが、応援してくれたことが嬉しかったと…。
旅を始めた時は、台風の中でも、びしょ濡れになりながら、走り続けました。だんだんと感覚をつかんだ後は、自分のペースで走ることができるようになったそうです。でも今思えば、過酷な条件の中を走った時ほど心の中に強く残る景色があることに気づかされたそうです。
日本海側から滋賀県に入り、自宅の近くを通るも、あえて寄ることをせず、旅を続け、冒険館へ。
途中で出会った人から植村のことを聞き、途中で植村の著書「青春を山に賭けて」を購入、旅の途中で読み、来館してくださいました。
何かに対してこれだけ素直に向かえる植村の姿勢に心打たれ、旅をしていると、「若いね~」と言われるけれども、植村さんのようにいくつになってもチャレンジャーであることの大切さを強く感じたと前田さん。
この後、山陰を通り、九州から沖縄へ。10月のゴールを目指します。
将来は、海外も走ってみたい、砂漠で行われるレースなどにも挑戦してみたいと夢は広がります。
走ることにつねに幸せを感じる前田さんの“走りたい!”は、まだまだ、ずっと続いていくようです。