来館日:2018年5月11日
名前:北澤秀平さん
住所:茨城県
前林夫妻が今か今かと到着を待っていた方は歩いて日本一周を目指す北澤秀平さん(20歳:茨城県)。平成29年4月16日に実家のある茨城県を出発。11月まで行動し、その後、冬の間、野沢温泉のホテルでアルバイトをし、今年5月3日に再スタートを切りました。お父さんが植村ファンで、お父さん自身も過去に日本徒歩縦断をはじめとする数々の冒険をされたそうです。そのDNAは、北澤さんにしっかりと受け継がれ、勧められたわけではなく、高校卒業後、自分で日本一周の旅に出る進路を選びました。決心するまではいろいろな葛藤もありました。実家の工務店を継ごうか、でもこのまま継ぐべく、その道に進めばいつかきっと挫折するんじゃないかと不安になったり。考えているうちに「若いうちの1年や2年、くれてやる!」そう思ったそうです。また、お父さんに勝てるものは何かと考えたときに、小さいころからお父さんの旅の話を聞いて育ったこともあり、超えられるとしたら〝旅〟ではないかと…。しかし実際に旅に出てみて、確かに距離では勝てたかもしれないけれど、人間的にはやっぱりかなわない、余計にお父さんの大きさを感じたそうです。1日30~40㎞を歩きます。歩き始めた初めの頃、砂浜にテントを張ったことがあり、起きてみるともう波がそこまで来ていてヒヤッとしたことも。夏日のような暑い日、暑さでバテバテになっていた時に、小さな男の子が、キンキンに冷えた炭酸飲料をくれたそうです。これにはもう感激したと。旅のテーマの一つは、「断らないこと」。そうすることでいろいろな出会いと経験が積み重ねられていきます。本当にたくさんのエピソードを持っていて、引き出しの豊富なこと。そして、福井県の道の駅で出会ったのが前林夫妻。冒険館に行くことを勧められました。冒険館で合流しようと約束をして別れたそうです。一瞬ですれ違うこともあり一瞬で出会うこともある、これが旅の醍醐味ですね。北澤さんの人柄でこの先もいろんな素晴らしい出来事が起こりそうです。またここで旅の話を聞くことを楽しみに待っています。