植村直己冒険館

兵庫県豊岡市日高町伊府785
info@boukenkan.com
開館時間 / 9:00~17:00 (最終入館16:30)
休館日 / 水曜日 (祝日の場合は翌日休)、12/29~1/3
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電気自動車初参加「年越し宗谷岬」達成 夢はゼロエミッション自動車初の南極点到達
電気自動車初参加「年越し宗谷岬」達成 夢はゼロエミッション自動車初の南極点到達 電気自動車初参加「年越し宗谷岬」達成 夢はゼロエミッション自動車初の南極点到達
お名前:鈴木 一史 さん
ご来館日:2023年01月17日

住所:京都府

 

南極に魅せられて40年。EV車で南極点到達を目指す鈴木一史さん(京都府)から、年越しで宗谷岬を到達の報告が届きましたのでご紹介します。

 

去る2022年大晦日~2023年元旦にかけて行われた「年越し宗谷岬」のイベントに、手造りの四輪駆動電気自動車、EVジムニー「SJ2001」号で参加し、無事「年越し宗谷岬EV初参加」、無事達成いたしましたので御報告させて頂きます。

20年前、2002~03年の年末年始に、北海道石狩市に海岸沿いの空き地を借りて、野営をしつつ12泊13日のEVジムニー耐寒走行訓練を実行しました。我々が「年越し宗谷岬」に電気自動車で参加しようと考えたのは、この時が最初になります。

しかしこの時代の電気自動車は、まだ低性能な鉛バッテリーの時代で、更に風車とソーラーパネルで発電したゼロエミッションな電気だけで走行する訓練だった為、訓練会場から300km離れた宗谷岬まで期間内に走って行くことは不可能で、この時の「年越し宗谷岬」にはディーゼルエンジンの4WDで参加せざるを得ませんでした。

今回、我々が電気自動車を使った「年越し宗谷岬」参加に挑戦したのは、20年前の雪辱を果たしたいという想いが動機です。今回、苫小牧から宗谷岬までの約400㎞を29時間で走り切ることが可能だったのは、この20年間を掛けてコツコツとマシンの改良に努めて来た成果だと思います。


さて、私と植村直己さんの「御縁」は、デナリへ捜索隊を派遣する為に、明治大学山岳部さんが緊急募集されていたカンパに協力させて頂いた事に遡ります。当時私は浪人生で、ほんの僅かな額しか出させて頂いただけなのですが、後日、報告書と共に「カンパ出資者で植村直己友の会を創る」とあり、私も末席に加えて頂くことができました。 私が南極点を意識したのはこの少し前で、「放浪中学生」だった私には、憧れの冒険家だった植村さんが、犬ぞりで南極を狙っていると聞いた時でした。40年を経て、いまだにその夢を追っているという事です。犬は南極に持ち込めない時代になりましたが。

 

南極点アタックに向け、南極大陸仕様のアタック用EVも完成していますし、人間のトレーニングもできているのですが、交渉など困難な状況が続いています。夢の実現に向けて挑戦は続きます。