住所:和歌山県
これから自転車で世界一周をされるチャレンジャーさんが来館されました。
今回はお仕事の休暇4連休を使ってどこか遠くまでとプランを練り、温泉から温泉へ(白浜→城崎)太平洋(和歌山)から日本海へのルートと、この但馬地域をゴールに選んでくださいました!2日かけてゴールの城崎へ。城崎で出会った方に冒険館を紹介され来館されました。そんな武藤さんにこれからチャレンジする世界一周についてインタビューさせていただきました。
- 世界一周のきっかけ
武藤さんは関西の某有名な動物園でイルカの調教をお仕事とされています。お仕事の中で "one young world"という次世代サミットの大会を知り、自分の視野が一気に世界へと広がった。世界のさまざまな問題に触れ、世界を守りたい、自分の目でちゃんと見て自分の価値観の基盤を作りたいと強く思ったそうです。そのタイミングに小口良平さんの『果てまで走れ!』と出会い、「自転車なら僕にもできそう」と世界への旅へと開眼されました。
- 植村さんとの出会い
大学時代から海の生き物について勉強されており、フィールドワーク先の西表島で研究している先生が貸してくれた本の中に植村さんの『青春を山に賭けて』があったとのこと。今まで読んでいた本では想像できない、同じ景色がみえる冒険ではないし、同じ景色が見えるレベルにいってみたい!とそれからは尊敬する人を聞かれた時は植村直己と答えるようになったそうです。
今回冒険館の展示を見て『青春を山に賭けて』ではあまり触れていなかった、北極の旅の事を知った。犬を調教する植村さんの姿が自分のイルカを調教と重なり「命を懸けながら同じ志を持つ犬たちを調教する動物たちへの接し方を知れてとても勉強になりました」と熱心に展示をご覧になっていました。
- 旅の話から動物の話に
筆者がここ数年もやもやしていた気持ち、動物園、水族館が大好きだけどかわいそうと思う瞬間があったり、実際はっきりそう言う人もまわりにいて、クジラ漁の反対活動をしている知人がいたり、その一方では北海道で鹿を撃って生活している友人がいたり、一番いってみたい国アラスカではカリブーやアザラシ、クジラをとって生活している人達がいる。人間と人間以外の動物とのあり方って何が正解なんだろうとここ数年もやもやして気持ちが重くなっていった...そんな話を聞いてくださり、「僕自身の意見では人間にクジラ漁が本当に必要であればおこなってもいいと思うんです。もしピラミッドのグラフにした時の頂点の部分のクジラが増えて、逆三角形になってクジラが食べている小魚たちの数が減ってしまったら...」そういう気持ちもあって世界一周の道中では、実際の目でこの地球にいる動物の数を把握したい。世界の動物園や自然保護区を訪れて動物や自然の強さを肌で感じる事が旅の大きな目標だと語ってくださいました。
動物のことを理解する・助ける為にも動物への調教が必要。この先未来では、動物にも権利が生まれ動物たちは自然に帰り、人間たちはVRのようなものを目につけて動物園がなくても実際に自然の動物が見れる時代がくるのではないかとも話してくれました。
そんな彼は最後に「動物にとったらこの4連休も傍にいて面倒をみてくれる調教師さんの方が絶対いいですよね。僕は調教師には向いていないと思います」と笑いながらおっしゃっていましたが、視点を変えて広い視野を持って動物たちの事を考える新しいスタイルをきっと彼は発見してくれるだろうと思いました。
筆者も旅行中に道端に弱ったカモメとその横で心配そうに見ているカモメを見た時に、「カモメはカモメを助けれないけど人間は他の動物を助ける事ができる」と日記にメモした事がありました。彼もこれから色んな動物とたくさん出会い色んな事を吸収していくことでしょう。世界一周もそれを終えてからの活動も楽しみですね。
旅のスタートは2023年予定です。道中では youtube配信などを計画しているようですので、みなさまもお楽しみに! そして一緒に応援しましょう!!
スタートまでは植村さんのようにしっかり準備してくださいね!
また出発前に会えることを楽しみにしています。