来館日:平成19年1月15日(月)
名 前:山口 浩(52歳)
住 所:北海道
「おかえりなさい!」
こう言って迎えられることが本当に嬉しかった!一年前とまったく同じスタイルで来館された、山口浩さん。(平成17年12月2日来館)
今回ももちろん、約20キロのザックを背負っての歩き旅です。まさか歩き旅の方が、また訪れていただけるなんて!重い荷物を下ろせる場所が、冒険館であることに感激です。
前回は、自宅のある北海道から与那国島へ、そして念願だった3度目のお遍路をされ、無事日本縦断を完了されました。
平成18年6月16日に来館、ご紹介した永野浩司さんのお話しによると、山口さんは、“燃え尽きちゃった症候群”にかかって、日々悶々と生活をされていたとか…。その辺の話を聞いてみると、「自分でも燃え尽きちゃったかと思ったら、なにか物足りなく、帰りに飛行機で帰ってきてしまったことも悔やまれて…。ま~た、始めちゃいましたぁ」と。
植村直己さんもそうだったように、ひとつの夢を達成するとまたさらなる夢へ向かう…。満足の後は、また次の満足を求める…これが、冒険家の(いい意味で)悪いクセなのでしょうか…。
今回は鹿児島からの歩き旅へ。そのきっかけのひとつに、『新調した靴』があります。かつて、植村直己さんも愛用した東京の登山靴専門店のオーダーメイドの靴。山口さんもそこで靴をオーダーし、それが届いた時には、うれしくて、うれしくてまた旅に出たくなったのだそうです。自慢の靴を見せていただきました。う~ん、確かにいい風合いです。「旅の途中、この靴にクリームを塗ったり、手入れすることが楽しくて…」と山口さんは嬉しそう。
この後、明石に向かい、淡路島を抜けて四国へと渡られます。
全国の旅人の皆さん、山口さんからのアドバイスです。
とにかく、よく歯磨きをして、歯を大切にしてください。そして栄養もきっちり取ってください。
山口さんは、旅の途中、グッと奥歯を噛み締めて踏ん張ることが多く、歯が、ボロボロなったそうです。
『旅人は、歯が命!』です。
「また来ま~す!」と大きく手を振り、朝から40キロ近く歩いてクタクタのはずなのに、足取りも軽く元気いっぱい、出発されました。
いってらっしゃーい、お気をつけて!本当に嬉しい1日でした。