住所:東京都
「インタビューしてください!」そう言って来館いただいた萬﨑健平さん。SNSで多くの旅人とつながり、冒険館に立ち寄ればインタビューをしてもらえるとの情報を得たそうです。もちろんです、こちらこそぜひ旅の話をお聞かせください!ということでとりあえず背中に背負っている20㎏もあるザックをおろしていただき、館内をご覧いただくことにしました。
萬﨑さんは、日本一周の旅がしたくて2018年5月、歩き旅に出ることにしました。旅のコンセプトは、「日本中に家族のようなつながりを持つこと」。時速3㎞で歩くことは、すなわち人々が呼び止めてくれ、つながりが生まれるスピードだと言います。
この旅にはもう一つ大きな目的がありました。〝富士夢祭り〟というプロジェクトに賛同、出会った人々にハンカチに夢を書いてもらい、富士山頂に持って登るというものです。
萬﨑さんは、旅先で出会った人たちに夢を書いていただきながら、多くのつながりを集めて歩きました。こうすることで、自分の夢が自分の満足だけに終わらず、共感しあうことができ、誰かの夢を応援できたりもできるんじゃないかという、そういう旅を目指しました。
こうして2年近く歩いたところで、世の中はコロナ禍となり、旅を中断せざるを得なくなってしまいました。
それから4年、もう旅を再開するのをあきらめてしまおうか、もう少し先延ばしにしようか…と思っていた萬﨑さんですが、待っているこの時間がもったいない、人生で旅は今しかない‼と2023年9月、再出発。旅の続き下関から日本海側を通って新潟を目指しています。旅の途中、立ち寄った豊岡市の食堂&ゲストハウス「もりめ食堂」のオーナーさんが冒険館を紹介してくださり、萬﨑さんをお連れいくださいました。
植村直己さんの人柄に触れ、植村さんが自分の夢を人に語り続けたこと、何より人を大切にし続けたことが、体力や能力は関係なく、人を惹きつけるんだと感じたそうです。
毎日20~30㎞を歩く萬﨑さん。11月、旅のゴールを迎えます。
そして次の夢は、もう決まっていて、この旅でお世話になった方、つながった方を訪ねる【お礼参りの旅】だそうです。今回は、次回の旅を豊かにするための旅となりました。
萬﨑さんと出会った人は、みんな萬﨑さんの人柄にひかれる、萬﨑さん自身が植村さんのような人でした。
冒険館も「萬﨑ファミリー」に加えていただき、またいつの日か再来くださることを楽しみにしています。
この先、まだまだ〝つながり〟が待ってますよ~!