10月1日、日本を発ちアマゾン河流域でパックラフトによる冒険に出かける春間豪太郎さんが来館くださいました。初めて冒険館でお話を伺ったのは2018年。その時は、 71日間かけてモロッコ1059㎞横断を果たした後でした。その手段は、ロバが荷車をひき、そこにネコ、イヌ、ニワトリ、ハトを連れての旅でその奇想天外な度肝を抜かれた!という強烈な印象でした。
また昨年は、リャマ、子犬、アルパカ2頭を連れてアンデス山脈800㎞を踏破しました。これまでも様々な手段で様々な冒険に挑戦してきた春間さん。
今回の冒険は、これまでのものと比べて非常に難易度が高く、リスクも大きいことがあり、出発前にアマゾン河6,000㎞をイカダで下った植村さんに敬意を示すために来館したいということでした。
どの冒険においても、テーマは『未経験』。今回のパックラフトも全くの未経験です。これから現地に向かい、まず現地の方に方法を習い、練習をする、まずそこから彼の冒険はいつも始まるのです。これまでもそうでしたが、現地の人々に受け入れられないとその地での冒険は成功しないと、現地の人々と交流し、心の距離を縮めることで冒険に活かす術を習ってきました。冒険は未経験から始まりますが、持って行くスキルはたくさんあります。アクロバットを始めて、バク転バク宙ができるようになりました。これを現地の人に披露。また、ドラムを叩けるようになったので、これで民族楽器とセッションをする…。
〝不安の中で、がむしゃらにもがいて達成しないと〟と自分が冒険に向かう意味をこう語ります。
今回の冒険が終わったら、次は自分と動物とロボットの冒険を描いています。そのために東京大学の機械工学を専攻する学科を受験、転入が決まりました。自身が開発したロボットプログラミングも完成に近づいているそうで、相棒のロボットの誕生も間近だそうです。
いつも先の冒険を見据えて、冒険に出発する春間さん。私たちはいつも驚かされっぱなしです。植村さんが苦しめられたジャガー、盗賊、蚊の大群の襲来をやり過ごし、無事に今回の計画が達成し、報告いただけることを祈っています。
気を付けていってらっしゃい!!