植村直己のひと・こころを伝える企画展
冒険者が泣きごとを言って、進んだ日々 -北極圏1万2000キロの旅-
約1年間に及ぶグリーンランドでの生活を終えた植村直己さんは、南極に挑戦するには未だ技術的に未熟であると感じ、更なる経験を積むため、1974年12月、北極圏1万2000キロに及ぶ犬ゾリ旅に出ました。越夏を含む2 年を費やした旅は、距離、時間そして自然環境(極夜、気温、地吹雪、氷の状況)からみても、大変過酷な冒険だったといえます。犬に逃げられたり、海氷にソリを落とすといった数々の困難を乗り越えながら、自然と向き合い、犬たちと向き合った単独行。行く先々の町で多くの人々の歓迎を受け、食糧と知恵を分けてもらいました。
展示では、当時の北極圏の自然の厳しさ、旅の中の失敗や犬と食料の調達の大変さといった日々の泥臭い闘いのエピソードを、パネルや映像、妻の公子さんに送ったハガキなどを交えてお伝えします。
場所:企画展示室(ミュージアムエリアの入館チケットが必要です)