住所:熊本県
2021年に来館いただいた永井遼平さんが、4年ぶりに来館くださいました。
大学生だった4年前は、まさにコロナ禍。大学に進んだものの、なかなか新しい活動ができない日々。バイクならばこの制限された世の中から抜け出せるんじゃないかと、バイクの免許を取り、バイクのひとり旅に出かけるようになりました。少しずつ距離を延ばしていっていた頃、冒険館近くのキャンプ場に宿泊、来館いただいたようです。
旅人(チャレンジャー)を応援する博物館、そして植村さんが残した「一つのことを達成するとまた新たな夢が生まれる」この言葉に感銘を受け、自分の中の挑戦する心の芯の部分を植村さんにくすぐられました。その後、日本一周のバイクの旅へと一歩を踏み出すことになります。大学2年生の夏、西日本を周り、大学3年生の夏には東北、北海道(北海道はなんと2周)を周りました。
人生を変えたバイク旅にドはまりして、輝いていたと、今振り返ってもいつもそう思うと語ります。
ここで永井さんは就職活動の時期を迎えます。
日本一周の旅を終え、少しロスを感じていた頃、自分の通ってきた足跡を振り返ってみて、“道路ってすごい!!道はつながっている”ことを感じました。自分の旅を支えてくれた道路で、今度は自分が“道路”の仕事に就くことで人々を支えたいとパッと目の前が開け、次の目標が見えたそうです。
そういえば、北海道最北端宗谷岬に立った時、「自分の家の前の道路がここまで続いてるんだ!」とそれを一番感じました…と永井さん。
この“道路”への熱い思いを持って、道路会社の面接を受けたところ、面接官の心に刺さり、見事採用!
社会人になってからも旅への情熱は薄れず、休暇を利用しては、台湾一周、モンゴルと限られた時間を走り尽くします。
4年ぶりに訪れた冒険館では、日本一周した時の気持ちに立ち返ることができ、また植村さんの言葉に背中を押され、これからの夢、世界に向けてあらためて志を立てることができたと語る永井さんでした。
“挑戦し続ける旅人”は、これからも「道路」を走り続けます。