東京海洋大学在学中に素潜り(フリーダイビング)と手銛漁(スピアフィッシング)に出会う。当初はカナヅチであったという逆境から、驚異的な自己鍛錬を経て、潜水能力を極限まで高めてきた(息止め6分45秒、潜水68メートル)。年間250日を海で過ごし、現在までに6つのスピアフィッシング世界記録を達成。
ヒラメやカンパチを狙う中、素潜り漁師から“伝説”と呼ばれる魚に興味を持つ。サバ科の「イソマグロ」、英語では「Dogtooth Tuna」と呼ばれ、鋭い牙を持つ巨大魚。インターネットで目にした輝く姿のとりこになり、2015年から100キログラム超えのイソマグロを狙いはじめた。2021年からは毎年2カ月間、イソマグロを狙い遠征を続け、2025年5月に遠征先として向かった南西諸島で、最終日に全長198センチメートル、重さ105.5キログラムのイソマグロを手銛で仕留め、10年越しの挑戦で新たな金字塔を打ち立てた。
身一つで海中に潜り、ゴムひもの力で約4メートルの手銛(てもり)を放ち魚を突く。
エアタンクや水中銃といった現代的な道具を一切用いず、素潜りと、人類の魚獲りとしては最も古典的な「手銛一本」という手段を用いることや、「海や魚と対等であるか」「ずるではないか」という独自の判断基準にこだわり続ける。より安全で確実な方法がある中で、あえて危険で不合理な方法で、巨大な自然と対峙し、命と命の駆け引きをする。このような冒険の純粋性や独創性が評価され、植村直己冒険賞を受賞した。
【プロフィール】
・1995年生まれ
・東京都在住
写真
上:仕留めたイソマグロ 🄫 Mission100 Koh Yamaguchi
中:イソマグロ100㎏超えを達成 🄫 Mission100 Tomohiro Noguchi
下:イソマグロ91kg 🄫 Mission100 Koh Yamaguchi
