住所:東京都
2025年5月から14カ月間、南米アマゾン、アフリカを中心に世界を旅されたtakumaさん(27歳:東京都)。当館のHPでチャレンジャーのコーナーをご覧いただき、ご自身のこれまでの旅とこれから挑戦したいことについて、お話しいただけるとのメールをいただき、来館くださいました。
takumaさんは、子どもの頃はとにかく昆虫大好き少年。そして地図を見ることが大好きで、中学1年生の時に世界地図帳を眺めていると、グリーンランドに〝植村峰〟という記載を見つけました。なぜ日本語の名前が書かれているのか先生に聞いても知らない…。調べていくと植村直己さんがグリーンランド縦断した際、ゴール地点となった地であることを知りました。
その後、高校・大学と進み、就職し東京で生活していく中で、自分がいつも周りを気にし自意識に引っ張られながらラクをして生きようとしていることに気付きました。そして25歳の時、初めての海外旅行で韓国を訪れます。そこで他人の目を気にせずに自由に生きる人々を見た時、「人生の生き方が変わる瞬間」を味わったそうです。
その大きな転機に、これからは自由に生きてみようと心に決め、〝自分の直感だけを信じて好奇心のみで動く旅〟を決心し世界へ。
言葉は?と聞くと、少しの単語とあとはボディランゲージで何とかなるものですと。まさに植村流ですね。
昆虫や野生生物が好きなtakumaさん、今回の旅の大きな目的は少年の頃の夢、“ヘラクレスオオカブトに出会うこと”。
カンボジア~インドネシアの島々~コモド島~インド~地平線が広がるアフリカのサバンナ~星の大砂漠・ナミブ砂漠~地平線のアフリカ~アマゾンの熱帯林…どの地もtakumaさんに幸せと充実感を味わわせてくれました。
アマゾンでの夜のことを語るtakumaさん。
「1人で夜のアマゾンに漕ぎ出す。無数の生き物のざわめきが滝のように降りかかる。無数の生き物に囲まれる体験。自然の声しか聞こえない。リラックスなんてできない。気を引き締める。これが生きているということ。自然に力と自信が湧いてくる。植村さんは、直感に従ってがむしゃらに進めば、なんとかなるもんだと教えてくれた。」

自分が“生きている!”と感じたこの430日間を思い出し地図をたどりながら話してくださいました。
地図に書きこまれているのは、国、街の名前ではなく、出会った昆虫、動物たちです。takumaさんならではの足跡の書き方でした。
結局ヘラクレスには会うことができず。アマゾンを後にし、中米コスタリカへ。何日も何日もヘラクレスの姿を求めて森に入り探し歩きました。そのうち現地の人たちも協力してくれ、目撃情報の提供ももらいました。そしてついに〝ヘラクレス〟に遭遇。その時の写真がこちら。その目は、キラキラと少年のようです。
7/10帰国。今の心境を次のように語ってくださいました。
東京の生活に戻ったとたんに、なぜかうつうつと気が晴れない。ついこの間まで身を置いたアマゾンの熱帯雨林、コスタリカのヘラクレスが現実ではなかったように思い始めている自分。今まで聞こえていた自然の声が東京の雑踏の中で聞こえなくなっている、このままでは現実にやられてしまう…
そんな時、植村さんの行動、言葉が頭に浮かんできて、植村直己さんの精神に触れて、もう一度勇気を出したい。冒険館に来て本当に良かった!と。
「自分の直感、好奇心を信じて、次の〝生きている場所〟に向かいます」と冒険館の一番大きな木の前で誓いました。
山下さんのお話に引きこまれ、見たことのない景色を見せていただきました。
これから先、takumaさんの地図には、どんどん出会った昆虫、動物、景色が描きこまれていくことでしょう。
