来館日:2019年2月24日
名前:飯田志太郎(いいだ ともたろう)さん
住所:京都府
気温は低いけれども良い天気だったこの日、京都より飯田志太郎(いいだ ともたろう)さん(21歳)が来館してくださいました。京都から徒歩でのご来館です。出発当日はあいにくの雨、そしてザックの中身が雨によって濡れてしまい…。さらに街中にテントを張るわけにもいかず、歩き続けてようやく寝床を確保。様々なハプニングに襲われながら、道の駅で差し入れもいただき、5日間かけてゴール地点である冒険館に到着。お越し下さり誠にありがとうございます。飯田さんは静岡県出身で、去年の春から京都の芸術大学に通っている大学生。関西に来て、冒険をしている方が多いことに驚きとうれしさがあったそうです。まずは昨年5月京都・奈良・大阪を徒歩で巡る旅に出かけました。しかし、大学の授業に出席するために奈良から大阪入りした東大阪市で一度旅を中断。そして再び夏に東大阪市から京都駅まで徒歩で向かいました。その間の悩みの種は寝床確保。無事に京都駅に着いてなによりです。次に旅をしたのは奈良から伊勢まで。曽爾高原を通るルートを歩くも道に迷っていたところを助けてもらい、また道の駅で出会ったトレイルランニングの方から差し入れを貰うなど、人々との交流が印象深かったそうです。このような旅を始めたきっかけは、オーストラリアに留学していたときに「リヤカーマン」こと永瀬忠志さん(2005植村直己冒険賞受賞者)が映っている動画を見たことから。19歳の時に徒歩で旅をしていたことに衝撃を受け、自分よりも若くしてやってのけたのだから、自分もできるかもしれないという思いから旅を始めました。リヤカーを使うか悩んだそうですが、予算的に厳しいので徒歩を選んだそうです。そして植村さんにも関心があり、調べてみると豊岡市に植村直己冒険館があることを知りました。京都から豊岡までは電車で来ることもできますが、あえて徒歩で来館することを選びました。植村さんについては『青春を山に賭けて』を今月初めから読み始め、当館に到着した日に読了。植村さんの食べ物エピソードが印象的であり、生命力がある方だと思いましたと仰っていました。冒険館に到着した日は閉館時間となっていたので、近くにテントを張りましたが…確かにこの日の最低気温は1℃。寒かっただろうと思います…。そして実際に冒険館に来館し、植村さんの談笑している姿を見て人々からすごく愛されている方であり、自分が人見知りなので、なぜあのように人々と交流できるのか、本も読んで、冒険家にはコミュニケーションが必要だと思いましたとコメントをいただきました。永瀬さん、そしてリヤカーで世界を旅した吉田正仁さんについても敵わないなあ、自分まだまだだなあとも。今回の京都~豊岡の旅で初めて100km以上を徒歩で歩き、次の目標は北海道縦断と日本縦断。リヤカーを使うかもしれません。そして大学では油絵を学んでいるけれども、旅・冒険の経験を写真やパフォーミングアーツなど、どのように表現しようかと芸大生ならではの悩み。旅で得た経験や感情をぜひ芸術に昇華していってほしいですね(^^)