来館日:2019年6月2日
名前:岩井 淑(いわい しゅく)さん
住所:千葉県
初夏に入ったこの日は曇り空。外は過ごしやすい気温でした。この日冒険館にご来館いただいたのは岩井 淑(いわい しゅく)さん。70歳。豊岡駅近くのホテルから3時間半をかけて徒歩でお越しくださいました。午前6時30分にホテルをご出発されたそうです。植村さんの本も5~6冊読破。冒険館に来たかったとうれしいお言葉。ご来館ありがとうございます!
岩井さんはタイトル通り、徒歩で旅をなさっておられます。出発地点は日本最北端・宗谷岬。そしてゴールは最南端・波照間島。4回に分けて縦断中です。今回は第3ステージ目。第1ステージは宗谷岬から日本海側に沿って青森へ。途中、北海道の島にも立ち寄られました。中でも特に覚えているのが、北海道の初山別村(しょさんべつむら)。海に鳥居が立ち、鳥居の真ん中に夕陽が…。岩井さんは旅を始めたばかりで、足には血豆ができていました。そのような状態で見た夕陽はとても心に沁みたそうです。
青森市に到着した後、一度千葉県にあるご自宅に戻り、再び青森市へ。第2ステージの始まりです。第2ステージでは同じく日本海側の道を通り、富山市まで歩きました。この間も山形県の飛島(とびしま)、新潟県の粟島(あわしま)に上陸しました。飛島ではフェリーが欠航し、帰れなくなるというハプニングもあったそうです。
富山市に到着後、再び自宅に戻り、そして現在の第3ステージに入ります。第3ステージのゴールは当初山口県下関市でしたが、福岡県北九州市門司に変更。富山市からまでおよそ1000kmを歩きます。冒険館にお立ち寄りいただいた日は「休養日」ということでした。
岩井さんは白い旗を持ち歩いておられます。旗には旅の途中で出会った方々に書いていただいたというメッセージがたくさん並んでいました。青森で出会った外国の方(ジェイムスさん)も九州地方から北上して旅をしておられたそうで、「70歳とは思えない!」と感嘆されたそうです。また、白神岳に登ったとき、東京からきたご家族と出会いました。ご両親と息子さんの3人で旅行されていたそうです。息子さんはご両親と離れて生活しているけれども、年に1度は家族旅行をしたほうが良いと思って、親孝行も兼ねて旅行をしているそうです。この息子さんは、岩井さんに出会って元気が出ましたとメッセージを残しておられました。岩井さんは、「北海道で出会ったホッケ漁師の方を始め、地元でしかわからない情報もくださり、出会った皆さんが旅人に優しいと感じた」と仰っておられました。そして私も植村さんの言葉をお借りして、メッセージを記入させていただきました。
「未知の中にこそ、おもしろみとやりがいがある。」(『植村直己と山で一泊』より)
出発98日目は豊岡、99日目は香美町、そして記念すべき100日目は新温泉町。新温泉町は登山家・加藤文太郎さんの出身地であることをお伝えし、但馬のMAPをお渡し致しました。旅の途中でも楽しんでいただければと思います。
続けて日本海側を歩き、第3ステージの終点・門司に向かいます。そして日本縦断を終えた後は、富士山、北岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスを縦走し、その後は四国一周、そして今度は太平洋側を徒歩で縦断すると仰っておられました(ゴールは鹿児島県)。
これから暑い夏が始まります。体調にはくれぐれも気を付けて頑張ってください!(R・N)
★岩井さんのブログはこちら!
「岩井淑の日本縦断てくてく一人旅」 https://ameblo.jp/8man8888/