植村直己冒険館

兵庫県豊岡市日高町伊府785
info@boukenkan.com
開館時間 / 9:00~17:00 (最終入館16:30)
休館日 / 水曜日 (祝日の場合は翌日休)、12/29~1/3
植村直己冒険賞とは?
1996年に創設。植村スピリットを継承し、周到に用意された計画に基づき、
不撓不屈の精神によって未知の世界を切り拓くとともに、
人々に夢と希望、そして勇気を与えてくれる創造的な行動をした人、または団体に贈ります。

受賞者紹介

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2022年受賞者
受賞者:野村 良太 さん
冒険名:北海道分水嶺積雪期単独縦断

1994年生まれ。普段は登山ガイドを営んでいる。大阪府出身。北海道大学在校中にワンダーフォーゲル部に所属し、登山を始める。同部では主将を務める。卒業後は2019年積雪期の知床半島全山単独縦走(12泊13日)、日高山脈全山単独縦走(16泊17日)をいずれもノンデポ・ノンサポートで達成。2020年には厳冬期表大雪十勝連峰縦走(11泊12日)を達成。令和元年度北大えるむ賞、日本山岳・スポーツクライミング協会山岳奨励賞を受賞。

 

大学卒業後に出会った『北の分水嶺を歩く』(工藤英一著・山と渓谷社)から着想を得て 、北海道分水嶺(総距離 670 km)の単独縦走を計画。 北海道分水嶺単独縦断は、北海道最北端の宗谷岬から南端の襟裳岬まで分水嶺を辿るルートで、宗谷丘陵、北見山地、石狩山地、日高山脈を北から南まで一つなぎに踏破する。最大 45 kg のザックを背負っての縦走は、ホワイトアウトや風速 40 m/s の猛吹雪、一晩の積雪が50 cmに達することもあるなど、気象条件も厳しく、国内で残されていた最難関の縦走に違いない。縦走コースを何回かに分けての到達者はいたものの、一つなぎでの挑戦は、単独・パーティー問わず、未だかつて成し遂げた者はいなかった。2021 年にも挑戦していたが、トラブルにより途中撤退。 この経験を活かし、デポの数、日数の調整など計画を充分に練り直した。また、 行程のほとんどが山道として整備されておらず、雪が解けてしまうと藪漕ぎを行わなければならない。 そのため、積雪が充分な時期にスタートさせ、技術的に難易度が高い場所を後に回す南下ルートを選択した。綿密な計画と不屈の精神で、2022 年2月から4月にかけて前人未到の挑戦を成し遂げたことにより、2022植村直己冒険賞を受賞した。

 

受賞者紹介(PDF)

 

【プロフィール】

野村 良太 さん

・1994年生まれ
・北海道在住

2022年受賞者 2022年受賞者