植村直己冒険館

兵庫県豊岡市日高町伊府785
info@boukenkan.com
開館時間 / 9:00~17:00 (最終入館16:30)
休館日 / 水曜日 (祝日の場合は翌日休)、12/29~1/3
植村直己冒険賞とは?
1996年に創設。植村スピリットを継承し、周到に用意された計画に基づき、
不撓不屈の精神によって未知の世界を切り拓くとともに、
人々に夢と希望、そして勇気を与えてくれる創造的な行動をした人、または団体に贈ります。

受賞者紹介

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2023年受賞者
受賞者:山田 高司・高野 秀行 さん
冒険名:イラクの巨大湿地帯(アフワール)探検

古代メソポタミア文明をはぐくんだティグリス川・ユーフラテス川はバグダット以南で広大な湿地帯(アフワール)を形成している。そこには、2000年近く独自の世界観を持ち、湿地帯にひっそりと暮らすマンダ教徒や4500年前のシュメール文明と変わらない生活様式で暮らすマアダンの人々がいる。

 

アフワールは、反政府勢力の隠れ家にもなっていたため、当時のフセイン政権はアフワールに流れ込む水を堰き止めて陸地化させた。フセイン政権が崩壊後、地元住民は堰を壊して水を流し込み、湿地帯は半分ほど回復してきた。しかし水がなくなってしまったことで土地を離れた人がいたり、移動手段だった伝統的な舟(タラーデ)を作る職人など伝統的な文化は廃れてきた。

 

2017年にイラクにあるアフワールの存在を知ってから、治安問題やコロナ禍等の影響で足止めを食いながらも、現地での長期滞在によって、人類最初の文明である古代メソポタミア文明が生まれた場所、アフワールに秘められた謎を解き明かそうとした。足掛け6年にわたる現地調査は、世界史、民族紛争、地政学、歴史文化、SDGsなど様々な角度から捉えた取材と探検となった。高野氏は探検の記録をまとめた『イラク水滸伝』(文藝春秋刊)を2023年に出版、山田氏は同書でイラストを担当した。

 

 

【プロフィール】

山田 高司 さん

・1957年4月生まれ
・東京都在住

 

【プロフィール】

高野 秀行 さん

・1966月10月生まれ
・東京都在住

2023年受賞者